OFFICIAL REPORT

2017.06.20

フランス・アヌシーにゴジラ上陸!
世界中のアニメーションファンが大熱狂!

静野孔文監督、瀬下寛之監督、古澤エグゼクティブプロデューサー登壇の「アヌシー国際アニメーション映画祭2017」イベントレポート!
6/12(月)~17(土)にフランス・アヌシーにて開催された「アヌシー国際アニメーション映画祭2017」に『GODZILLA 怪獣惑星』が参加しました。

「アヌシー国際アニメーション映画祭2017」に『GODZILLA 怪獣惑星』が参加

『GODZILLA 怪獣惑星』は今後公開の長編新作の制作の途中経過を発表する「Work in Progress」というプログラムに招待され、本作でダブル監督を務める静野孔文監督(劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』)と瀬下寛之監督(『BLAME!』)が参加。さらに古澤佳寛エグゼクティブプロデューサー(以下EP)も急きょ登壇しました。
現地フランスの司会者からの強いリクエストで、ゲストは「対ゴジラマーチ」を流しながらの登壇に!
ヨーロッパ各地から集った、アニメーションファン約300名の大拍手の中、静野監督、瀬下監督、古澤EPによる「Work in Progress」が始まりました。

冒頭、「本作への関わり方」について質問された静野監督は「自分の役割としてはゴジラの知識が少なかったので、少ない知識の中で観客の立場にたって、ゴジラを知らない人でも楽しめるように、そうした視点で参加しています。」と答え、さらに瀬下監督は「アニメという文法に慣れ親しんだ方々にも観てほしいですね。」とアニメーションによって拡張可能なゴジラの世界への期待と想いを述べた。そして古澤EPは「63年の歴史があるゴジラをアニメにするのはプレッシャーですが、面白い作品を皆さんにお届けしたい。」と決意を語りました。

日本時間の前日に初解禁となったゴジラビジュアルもアヌシーで披露!

初解禁となったゴジラビジュアルもアヌシーで披露!

スクリーンに映し出されたビジュアルに会場のテンションはさらに高まり、司会者の質問も矢継ぎ早に監督陣へ。「歴代最大のゴジラをアニメーションで描くということですが、ビジュアルへのこだわりは?」と聞かれ、静野監督は「ストーリー開発から、丁寧に、徐々に議論してこの形になりました。」と幾つものプロセスがあった経緯を明かし、瀬下監督は「王道のものとは違うゴジラへ。とにかく筋肉質!」と特に足の筋肉がポイントであると回答。
さらに古澤EPは「顔に関しても、このアングルからでは分かりませんが、正面からの見え方がこれまでのゴジラとは違うので、今後の情報にご期待ください。」とゴジラの顔について言及し、まだ隠される謎をほのめかしました。

「Work in Progress」後半はQ&Aコーナーへ

「Work in Progress」後半はQ&Aコーナーへ

「監督二人の役割分担は?」という質問に、瀬下監督は「得意なことがちょっと違って、補完し合っています。どちらかというとSFとプロダクションデザインが得意な僕に対して、静野監督は非常にポップなストーリーと編集、素晴らしいカッティングをお持ちです。それぞれの得意ジャンルがあるので、それを活かしながらやっています。」と語りました。
「ゴジラ映画を25本以上観ています!」という大のゴジラ好きのフランス人オーディエンスからは「どうやって、こんな壮大な世界観になったのですか?」という質問が。瀬下監督は「<人類のものでなくなった地球>という設定からどんどん世界観が広がっていきました。」と初期構想を、静野監督は「虚淵さんのアイデアが素晴らしかったので、<それを基に、どう世界観を映像化で組み立てていくか>そういうチャレンジができる作品でもあります。」と虚淵玄氏へのリスペクトと本作への挑戦心を覗かせていました。

イベントの最後は、ゲストによるフォトセッションを会場のオーディエンスと実施。ラストカットでは、なんと会場の300名がゴジラを模したポーズで監督陣へ賛辞を送りました!

フォトセッション

大熱狂に包まれ、『GODZILLA 怪獣惑星』の「Work in Progress」は幕を閉じ、ゴジラのファン層の厚さを知ると同時に、アニメーションの可能性を再認識する、貴重な機会となりました。

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