第一回は演出の吉平“Tady”直弘さんの登場です。
本作におけるお仕事を教えてください。
演出になります。
静野監督・瀬下監督が作り上げた設定・台本・作品スタイルをベースに、アニメ映像制作の現場指揮をさせていただきました。
カメラ(レイアウト)・演技(アニメ)・エフェクト・グラフィック・背景・ライティングなど各工程のスーパーバイザーと一緒に、新しいゴジラ作品、新しいアニメを生み出すために尽力させていただきました。
担当から見た今回注力しているところを教えてください。
ゴジラの巨大さ・恐ろしさ・迫力などの表現はもちろんですが、各キャラクターの演技にも是非注目して欲しいです。
アニメーションではフレームレートも上げ、かなり細かい芝居まで取り入れた演技にしています。
またセルルックCGのビジュアルとして、新しい色彩表現のコンセプトを提案して、SFらしく、アニメらしい鮮やかな配色で映画のシーンを描写しました。
ゴジラへの思いを教えてください。
圧倒的な強さを持つゴジラは、子供の頃から強く憧れていた怪獣でした。
成年時代には特撮や映像の迫力に心奪われ、VFXやCGの凄さに感動し、今の仕事に就くきっかけのひとつにもなっています。
そんな歴史のある本作品に参加できることが、とても幸せです。
担当からみた見どころを教えてください。
ホバーによる空中戦闘パートです。
このパートは絵コンテから担当させていただいたのですが、CG上でホバー移動のシミュレーションやロケハンを行いながら、3Dならではの演出・カットワークを積極的に取り入れてみました。
アニメと実写の演出を取り入れた臨場感あふれるアクション・パートとして、ド派手な戦闘を楽しんでもらいたいです。
ファンに向けて一言お願いします。
本作品は3DCGを用いた臨場感ある表現を最大限に使って、SFアニメでかつ今までにない新しいゴジラを描くという大変な挑戦でもありました。
制作スタッフの熱い情熱が注ぎこまれ結実した本作品を、新しい映像ジャンルのエンターテイメントとして鑑賞してもらえれば嬉しいです。