第2回はキャラクターデザイン原案:コザキユースケさんとCGキャラクターデザイン:森山佑樹さんです。
本作におけるお仕事を教えてください。
コザキ:
今作では、主にキャラクターの原案を務めさせていただきました。
衣装、色彩設計はすべてポリゴン・ピクチュアズさんの内制ということでしたので、僕は種族デザインを含めた顔や髪型、体型を担当させていただきました。
森山:
CGキャラクターデザインを担当しています。
コザキユースケさんのキャラクターデザイン原案を、本編の3D映像の中で動く姿に落とし込むことをしています。
担当から見た今回注力しているところを教えてください。
コザキ:
このシリーズはやはりゴジラが主役ですので、主張しすぎず、個々が主張しすぎない群集劇としてのキャラクターデザインと言う部分に注力しています。今作では地球外文明も出てきますが、種族の特徴と個々の特徴が折り混ざり、普遍的でありながらもバラエティに富んだビジュアルになっていると思います。
森山:
過酷な環境の中、作中キャラクターたちは常に限界に近い状態にあります。彼らの希望と絶望が混在する様子はとても細かく描写されています。
ゴジラへの思いを教えてください。
コザキ:
古今東西、今でも地球上で怪獣の王といえばゴジラを超える存在は無いと確信しています。
近年、その凶暴さを増す怪獣王に、デザインしたキャラクターが蹂躙される事を光栄に思います。
森山:
昨年シン・ゴジラを観たときも人間の無力さを感じながらもワクワクが収まりませんでした。「巨大な怪獣と対峙する絵」、ゴジラはシンプルに男心をくすぐるロマンの塊だと思っています。
担当からみた見どころを教えてください。
コザキ:
やはり今まで想像もしなかった超未来SFとの融合ですね。その橋渡しの一部として責任持って参加させていただきました。
森山:
一番の見どころは結局のところ“ゴジラ”だと思います。
担当からという視点では“ゴジラ”に対峙する人間の生き様です。二万年後の地球など想像の域をはるかに超えた場所になっていると思います。惑星やゴジラという単位からみるとちっぽけな存在の人類ですが、そんな彼らが自分たちの居場所を獲得するために闘う姿、主人公ハルオの突き抜けてまっすぐな想いを観ていただきたいです。
ファンに向けて一言お願いします。
コザキ:
是非、大画面大音量でお楽しみください。
森山:
一歴史ある作品をまた新しい切り口で描いている作品だと思います。
登場人物たちと同じようにゴジラに恐怖しながら作品を楽しんでいただけたらと思います!